その1(NA, EU, LPL)はこちら。
Spring Splitが終わり、今年もMid Seasonの時期がやってきました! 今年の2016 MSI (Mid-Season Invitational) はシャンハイで開催され、5月4日から12日間行われます。
MSIとはこの時期に行われる公式の世界大会で、WCSが秋の世界大会だとすれば、MSIは春の世界大会です。
今回は出場する6チームの個人的な紹介記事です。この記事では、LCK、LMS、ワイルドカード枠のチームについて紹介しています。
出場チーム
MSIはNA LCS(北米), EU LCS(ヨーロッパ), LPL(中国), LCK(韓国), LMS(台湾)の優勝チームと、先日のIWCIで優勝した6チームで争われます。
- Counter Logic Gaming (NA)
- G2 Esports(EU)
- Royal Never Give Up(LPL)
- SK Telecom T1(LCK)
- Flash Wolves(LMS)
- SuperMassive eSports(IWCI)
SK Telecom T1(LCK)
- Top : Duke
- Jungler : Blank / Bengi
- Mid : Faker
- ADC : Bang
- Support : Wolf
チーム詳細:
今シーズンはTop LanerのMarinが脱退し、メタの変化からBengiがメインという第一線から退くなど、あまり好調とは言えなかった。シーズン中盤では格下のLongzhu Gaming、Afreeca Freecsに立て続けに敗北するなど、SKTの王座は今年早々に奪われるかと思ったが、彼らの本当の力はここからだった。
12勝6敗の成績でシーズンを3位で終えたSKTだが、プレイオフが始まるとJin Air、KT、ROXに対して2ゲームを取らせぬ完璧な成績でMSIへの切符を手に入れた。WCS2回優勝のその勝負強さは、まだまだ遺憾なく発揮されている。
プレイヤー総評:
TopのDukeはマオカイやポッピーといったChampionを最も使用しているが、Split Pushが得意なフィオラなどのチャンピオンなども状況に応じてPickできるプレイヤーだ。チャンピオンの選択はキャリー JunglerのBlankか、サポート的なBengiのどちらを使用するかというのがまず問題になる。
Blankはグレイブス、キンドレッド、ニダリー、エリスなどを得意とする生粋のキャリージャングラーだ。今のLeagueでは、Junglerが序盤からダメージを出せるチャンピオンを選択し、Topにタンクを置くほうが流行しているので、BengiではなくBlankがメインで活躍している。
Fakerは言わずもがな、どんなチャンピオンでも上手く扱う世界一のMid Lanerだ。今シーズンはルルやジリアン、カルマといったサポート的なMidも頻繁にPickしているが、アジールやコーキといったダメージキャリーも注目だ。
Bangは死なないADCとしてはおそらく世界一だろう。かといってダメージが少ないわけではなく、平均以上のダメージを出しながらなおかつ死なないのだ。今期はルシアンやシヴィア、エズリアルといったチャンピオンを多くPickしており、遠距離からAAでダメージを出すレートキャリーは使用しない傾向にある。
Wolfは牛。タンクサポートしか使わない。
Flash Wolves(LMS)
- Top : MMD / Rins
- Jungler : Karsa
- Mid : Maple
- ADC : NL
- Support : SwordArt
チーム詳細:
愛され系のSteakがアナリストへ転身し、雰囲気イケメン的なチームになったFW。シーズンこそ2位で終えたものの、プレイオフの準決勝、決勝では両試合負けなしの3-0でMSIへの出場権を手に入れた。
チーム総評:
TopのMMDのポッピーは要注意だ。5勝0敗、18キル1デス33アシストでKDAが51にも達している。TopはRinsもいるが、プレイオフでは6戦全てMMDが出場しており、エコー/マオカイといった現在のTopメタではMMDの方が優れているといったところだろう。
JunglerのKarsaは昨年のWCSでもキャリータイプのジャングラーとして名が知れ渡っていて、特にリーシンやニダリーを得意とする超アグレッシブなプレイヤーだ。
MidのMapleはダメージを出せるチャンピオンを好む傾向にあり、ガンクプランクやゼド、ルブラン、ライズやアジールが得意だ。
ADCのNLとSupportのSwordArtはカリスタ-スレッシュのコンビが非常に上手く、アリスターがBANされればほとんどの状況でこの組み合わせを使用する。
SuperMassive eSports(IWCI)
- Top : Thaldrin / fabFabulous
- Jungler : Stomaged
- Mid : Naru
- ADC : Achuu
- Support : Dumbledoge
チーム詳細:
日本も出場したIWCIで決定されるワイルドカード枠は、トルコ代表の彼らが掴みとった。新しいチームであるもののプレイヤーそれぞれは経験が多いためあまり問題にはならないだろう。MSIに出場する他のチームとは大きな差があるだろうが、彼らが大金星を掴みとれるかどうかが見物だ。
チーム総評:
TopのThaldrinは過去にADキャリーとしてプレイしていたこともあり、リベンやエコーなどのプレイメイクができるチャンピオンが得意だ。近頃は環境に合わせてノーチラスやマオカイといったタンクチャンピオンも使用する。JunglerのStomagedはMidがアジールなどの場合グラガスなどのタンクやキンドレッドといったサポート的な立ち回りもできるチャンピオンを、それ以外ならグレイブスなどのJunglerをよくPickしている。
MidのNaruは同じトルコのDark Passageで長くプレイしていたプレイヤーで、メタの変化に順応できる広いチャンピオンプールを持っている。問題があると思われるのはADCのAchuuで、彼のチャンピオンプールは非常に狭くルシアンとエズリアルしかほとんどPickしていない点だ。その二体が使えない場合、彼が何をPickするのか…。
SupportのDumbledogeはFakerをキルした男。
あとがき
面白くない記事ですが、これで試合を見るのが面白いと思ってくれれば嬉しいです。
その1を読んでいない方はこちらもよろしくお願いします。