C9が起こした奇跡。彼らの辿ったWorldsへの道。

最終更新日時 : 2016年9月7日

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この記事は前回記事 C9がNA LCS Summer Regionalsで起こした奇跡 Part 1 と Part 2 の続きになりますが、ある程度のストーリーは書いています。
対GravityはPart 1に、対Team ImpulseはPart 2に書いています。


 || まえがき


Cloud 9のWorldsへの道は、あまりにも遠かった。
Haiが抜け、Incarnati0nが加入したC9のラインナップは、名前だけならあまりにも強力だった。
この夏、初戦でTSMを打ち破ったC9を見て、”ああ、彼らは進化したのだ”と誰もが思った。
しかし、それは錯覚だった。

この夏のレギュラーシーズン、彼らはこれまでにない不調に陥っていった。
Shot Callerというチームとしての課題。不調和による信頼関係の問題。
彼らはチームとしてではなく、個人として強かった。SoloQプレイヤーを集めたようなチームになってしまった。

HaiのいないC9は、司令塔が全くいない状態だった。チームには頭が無かった。
メカニクスも人気もトップクラスのプレイヤーである、Meteosを抜いてまで、何としても頭脳を入れる必要があった。
レギュラーシーズンの第6週で、彼らは頭脳を手に入れた。それがHaiだった。

Haiの加入で徐々に秩序を取り戻していったC9は、勝利を掴めなくとも調子を上げてきていることを証明していた。
チームとして、次第に完成されてきた。

結局、世界を争っていたC9は、タイブレークの試合でNA LCSの入れ替え戦を逃れるところで戦っていた。
シーズンの成績が、8位以下のチームは来シーズンのLCSへの入れ替え戦をすることになる。
そのタイブレーク戦に勝利し、なんとか生き残ったC9は、シーズンを7位という戦績で終えた。
そして、彼らは春の成績でRegional Qualifiersへと出場することができた。

Regional Qualifiersへ出場できたかといって、彼らのWorldsへの道は遠く険しかった。
この大会は、ChampionShip Pointの3位~6位までのチームが1つの枠を争う。

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Championship Points

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NA LCS Regional Qualifiers トーナメント表

Worldsへ進出するには、格上の3つのチームを倒さなければならない。
レギュラーシーズン4位のGravity、3位のTeam Impulse、そして1位のTeam Liquidだ。
C9はまだ完成されていない。こんな下剋上が成立するわけがないと、誰もが思っていた。
ここからC9の逆襲は始まった。

 || 前回までのシナリオ


Gravityに対してAmumuをPickし、2連敗したCloud9。そこで彼らはシーズンで一度成功しているShyvana JungleをPickした。
MIDのIncarnati0nとADCのSneakyの活躍などにより、なんとか2-2にまで持ち込んだファイナルセット。流れを決めるIncarnati0nの1プレーにより、次のトーナメントに進出したのはC9となった。(詳細 C9がNA LCS Summer Regionalsで起こした奇跡 Part 1

次の対TIP戦で、彼らは一回り成長したように思えた。しかし、相変わらずのBan / Pickと、TIPのSupport、Adrianの秘密兵器Sorakaに対してまたもや第1戦、第2戦を連続で落としてしまう。
第3戦も無茶なプレーから、完全に試合はTIPに傾いていた。このまま夢は潰えるのだろうと感じた。
ここで試合の流れを変えたのは、ここまで存在さえも感じさせなかったTOP LanerのBallsによる完璧なイコライザーだった。
その後の集団戦で、素晴らしい立ち回りで敵を圧倒したSneakyにより、ギリギリのところで1-2に持ち込んだ。
TIPにとって、良くない流れが続いていた。彼らは同じような有利な展開で、第4戦を落とし、そして第5戦までも落とした。
C9は連日0-2の絶望的な状況から、3-2の劇的な勝利を演出した。(詳細 C9がNA LCS Summer Regionalsで起こした奇跡 Part 2

 || Finals (Cloud 9 vs Team Liquid)


Game 1
C9のBan / Pickはとても優れていた。GragasのUltは戦闘時間を長くする事ができるし、Maokaiもそうだ。
Braumは通常攻撃主体のDravenと合わせてとても優秀なDominateが可能だ。
二人の優れたCarryが適切に火力を出せるようなTeam Compになっている。
Team Liquidにとって、Dravenは予想外だったのだろう。
LuluはDravenの圧倒的火力に対してあまりに非力だし、ViktorなどをPickした方が良かった。
Dravenに初めてのキルが渡りパッシブを消化したとき、もうこの試合は決していた。
ハイライト

Sneakyはここから圧倒的な力を見せつけた。順当に育っていたOriannaとDravenの両方を止める術はなく、VayneはOriannaとDravenの射程の中に入ることが許されなかった。TLはAAができないADCがいて、Protect ADCが機能するわけがない。C9は初めてGame 1を取った。
ハイライト

Game 2
彼らはGame1を取ったものの、Game1を取ったことにより”0-2からの大逆転”というジンクスを失うことになった。
C9は中盤までイーブンな試合をして、VayneのためにViktorをあまり育たせない試合展開ができていた。
しかし、そこでTLは小集団戦を起こして、VayneとBraumをキルすることに成功する。
ハイライト

その後もC9の狙いをすべてカウンターしたTL。有利を広げていく完璧な試合展開で、Game 2はTLが勝利した。
ハイライト

Game 3
ジンクスを失ってもC9は、この2日間の逆転劇で圧倒的に成長した。B / Pでも、プレーでもだ。
C9は二人のキャリーを支えるチームとして、もう完成されかけていた。
多少の不利を背負っていても、集団戦で二人のキャリーが活躍してくれる。そして勝てる。
なら残りの3人は支えてやればいい。彼らのプレーが濁らないように指示してやればいい。

この試合を決めたのは、Sneakyのソロキルだった。敵がドラゴンを取り、GragasがTop laneのミニオンを処理してGrumpを狩ろうとするのを見逃さなかった。
先の集団戦でGragasはFlashとUltを落としている。そして自分は赤バフを持っている。midは見えているし、ドラゴンを取ったやつらはドラゴン側からリコールしたか、もしくはbotサイドだろう。つまり、殺せる。
その判断が、ソロキルとフリーバロンを呼び込むことになった。
ハイライト

その後、インヒビを取られながら耐えていたTLだが、Viktorの甘い位置取りを完全に突かれてしまった。
OriannaやVayneに近づかせず、ViktorをUltを抱えたまま落とすことに成功したC9。
そのままGame 3はC9が勝利した。
ハイライト

Game 4
ついにWorldsまであと1勝というところまで来たC9。
Haiは、First PickでNidaleeをPickした。ここまでC9が自らでBANしていた、Nidaleeをだ。
今なら、C9がNidaleeをBANし続けたのは伏線だったのだとそう感じる。
敵にBANされるのを逃れるために、この最後の一試合のためにNidaleeをBANしてきたのだと。

3日間、試合をキャリーしたのはIncarnati0nとSneakyだった。
しかし、このGame4は違った。
元MID lanerのHaiと、現MID lanerのIncarnati0n。
新旧二人のMID lanerが、この奇跡のようなWorldsへの道を実現させた。
ハイライト

 || あとがき


Cloud 9 vs TL Highlights

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いやー。本当に凄かったです。熱すぎた。C9ファンではないんですけど、めちゃくちゃ面白かったです。
C9がWorldsへ進出することになり、NAからWorldsに行くチームはCLG, TSM, C9となりました。

記事を見て少しでも大会に興味を持ってくれたり、e-Sportsのプロシーンに興味を持ってくれたら嬉しいです。
こんな奇跡みたいなことはあまり起きるものではないですが、とても面白いですよ。
TL vs C9の試合後、泣いているFenixとPigletを見て私も泣きました。TLもWorldsに進出してほしいぐらいです。
ただまあ、1つの枠を争っているからこそ、熱くなるし涙も出るのでしょうね。

結論 Haiはただのアニヲタじゃなかった。

(^v^) Meteos 「Hentai posters…」

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