Worlds Match Up分析 – Samsung Galaxy vs Cloud9

「最近PBE更新ばっかで自分の記事全然書かないじゃねーかw」と友人にツッコまれたので、今日から準決勝のマッチアップを記事にしていきたいと思います。前回のチーム分析は志半ばで死んでしまったので、今回は4日連続で更新できそう…できるなら…できたらやります…。

 

 

マッチアップ解説

25961adba61df1eb2152c39a4466047d

初戦 – Samsung Galaxy vs Cloud 9 (10月14日 AM7:00から)

Worldsのノックアウトステージの初戦は、韓国3位のSamsung GalaxyとNA3位のCloud9の組み合わせとなりました。

Samsung Galaxy(以下、SSG)は激戦を予想されていたGroup Dを、非常にポテンシャルが高いRNGを上回り1位抜けした絶好調のチームです。グループステージを5勝1敗、勝率83%で終えたのはSSGとSKTのみで、その数字からも彼らの好調さが感じられます。

Cloud9(以下、C9)は土壇場に強いチームです。Worldsに出場するためのRegional Qualifiersではシーズンで盤石だったIMTを3-1で破りWorldsに出場し、グループステージは3勝3敗と貯金のない戦績でなんとかノックアウトステージに進出しました。

 

このマッチアップの鍵となるのは、二人のベテランJunglerでしょう。SSGのAmbitionは以前CJ Entusに所属していたプレイヤーで、韓国1のMidレーナーと呼ばれていた時代もあります。一方のC9のMeteosもC9に入ってから4年が経ち、ベテランと呼ばれる頃合いになりました。彼らはどちらもチーム構成上タンクチャンピオンを選択することが多く、彼らの動きが集団戦の勝敗に大きく影響します。この二人が優秀なレーナーたちをどれだけ集団戦で活かすことができるか、そこが注目になるでしょう。

 

 

Samsung Galaxy (LCK – 3位)

via Worlds Wallpapers

チーム評価

下馬評とは反対に、グループDを1位通過したSSGは敗北した1戦以外、どの試合も理想通りの試合展開をしました。ビクター、ジン、ランブルといった中盤に高いダメージを持つキャリーを取り、その後バロンを取ったあと、ゾーニング性能の高いこれらのチャンピオンでタワーを獲得、終盤にまでもつれ込ませない戦略を取っています。これを示すデータとしてSSGはバロンの獲得率(敵チームと比べて自チームがバロンを獲得する割合)83.3%と1位で、また平均試合時間も32分で下から2番目の位置についています。

やはり注目はMidのCrownでしょう。彼は2016 LCK Summerのシーズンを通してダメージ割合がチームの31.8%で韓国のMIDレーナ―の中でも1位です。また対面とのCS差を付けるのも得意で、グループステージではTSM Bjergsen以外の全てのMidレーナーに大きなCS差をつけて試合を終了しています。彼のビクターに焼き殺されたDoubleliftは、アメリカの会場では悲痛な1シーンとなったでしょうが、Crownの冷静さと中盤におけるビクターの脅威を象徴するような1プレーとなりました。

 

doubleliftdeleted

Doubleliftは前に出て、ヒールを使いバーストに備えるも、Crownによるビクターのフルコンボで死亡。このプレーでTSMはバロンを逃し、自分たちに傾きかけた流れを掴むことができず敗北した。

 

今大会におけるプレイヤー評価

MidのCrownは今大会であまり手元を見せておらず、そこが心配材料と言えるでしょう。現在まで成功しているのはビクター、ライズの2チャンピオンのみで、ビクターも2試合でBANされています。ビクターをBANされた際の保険としてピックしているライズが成功しているだけマシなのですが、シンドラで敵一人をさっさと落としてしまう戦略が取れるのであれば、彼らの試合展開のコンセプトから外れずもう少し幅が広がるように思います。しかし、公式大会で一度も使用していないシンドラを彼が扱えるのかどうかはわかりません。そもそも、C9 Jensenの得意チャンピオンであるシンドラを残しておくリスクと、コンセプトを変えるという挑戦というような選択肢は、今さら取るべきではないのかもしれませんが…。

そして気になるのはTopのCuVeeです。ダメージは出ているものの、少し他のメンバーと比べてデスが多くなっています。ランブルやケネンといったチャンピオンはULTのみでも大きなダメージを与えることができるため、彼のデスが価値のあるものなのか、価値のないものなのか、現状では判断し辛いです。調子が悪いとすれば彼であり、C9の世界に誇れるトップレーナー Impactを相手にして滑り出しに失敗すれば…それはC9にとって最高の展開となってしまうでしょう。

Ambitionはおそらく安定したプレーを見せてくれるはずです。C9のMeteosと少しチャンピオンピックが似通っているため、チャンピオンの取り合いが起きる可能性がありますが、これで困るのはどちらかと言えばMeteosなので、彼にとって問題ではないでしょう。

 

 

Cloud 9 (NA – 3位)

via Worlds Wallpapers

チーム評価

彼らの昨年のWorldsに関わる結果は、「奇跡を起こして、当然を裏切る」といったような印象です。彼らが昨年起こしたRegionalのミラクルは私も記事にしましたが、Regional Qualifiersで奇跡的な勝利を収めた彼らはWorldsの1週目でも3勝0敗、完璧な滑り出しを切りました…その時まではすべてが上手くいっていたのです。しかし、彼らのWorlds 2週目はなんと0勝4敗という結果に終わり、当然と思われたノックアウトステージ進出も消え失せました。

今年も同じように、ノックアウトステージに進出できないのではないかという疑念を抱いていたのです。しかし、彼らはグループステージをギリギリのところで突破して、このステージへと上ってきました。

大きなメンバー再編により、去年と同じメンバーはJensenとSneakyのみです。しかし彼らは去年より確実に成長していて、苦しいながらもSKTやFWといった強豪のいるグループを突破しました。地元のファンたちの前で、唯一の希望となった彼らが、その声援を力にして今年のWCSを盛り上げてくれると信じています。

 

今大会におけるCloud 9

ノックアウトステージに進出した8チームの中で、SSGが最も理想の試合展開をしていたとすれば、C9は最も理想の試合展開をできなかったチームでしょう。FWを相手に70分の試合をした時も、Jensenのオリアナがバロンをスティールして、不調だったMeteosが突然人が変わったかのようなリーシンの天才的なプレーを見せて勝利しました。それらのプレーはチームの好調を示すものではなく、彼らが多くの失敗により不利を作りながらも、その逆境を乗り越えて見せたということです。

IMとのGame2で全てのスキルを回避してガンクを回避してみせたJensenのシンドラ、不可能と思われた1v2を制したImpactのランブル……彼らのプレーはあまりに華やかで目立ちすぎています。Montageになるようなプレーを何度も見せるのは最高のパフォーマーと言えるかもしれませんが、勝利するために最も必要なのは戦略です。彼らのヘッドコーチとして今年入ったReaperedは、SKTなどの数々の強豪チームのコーチも務めたことのある優秀なコーチで、おそらく戦略的な問題はないのですが、それを理想通りに実行できておらず、試行錯誤の段階と言えるでしょう。

特にノックアウトステージで行われるBo5(Best of 5、3勝した方が勝利する)では、相手に1つの戦略を成功させてしまえば、その次からも同じ戦略が取られる可能性は高いです。それに対処できなければそのまま…というのがBo5の怖い点です。彼らが正しくチームを1つの方向に向かわせることができなければ、C9が今のSSGに勝利するのは難しいと言わざるを得ません。

 

プレイヤーの調子

試合時間が長い試合が多いことも1つの要因ですが、今大会のJensenはあまり調子が良くないように感じます(Meteosが不調なのはリーシンやニダリーを見ればはっきりとわかるのですが)。タムケンチが近くにいるのに敵チャンピオンにシンドラのUltを撃ったり、敵の動きに合わせられていなかったり、スキルの使い方が単調です。私が彼に多くの期待を抱きすぎているのかもしれませんが、それが目立ってくるとシーズン終盤のようなC9の強さは拝めないでしょう。

彼らの大躍進を語るうえで絶対に必要なTopのImpactは、今大会も優れたパフォーマンスを見せています。彼がTopで確実に勝利してくれることの心強さが、C9のプレイヤー達を適度にリラックスさせてくれればいいのですが。

Sneakyは集団戦中にバロンの裏を一周してきたりしますが、彼のセーフプレイ意識の延長なのでそこまで問題視していません。キャリーはデスを重ねるべきではないですし、孤立する位置から攻撃するべきではないですから。(決して、TSMのADCと比較しているわけではないです。)

Meteosは不調でしょうが、レクサイやオラフといったタンクではそれなりの好成績を残せているので、構成次第ですがあまり問題ないでしょう。彼がマイナス方向にもプラス方向にも目立たなければ、チームにとってはいい方向だと思います。

Smoothieは何も言うことがないです。非常に良いです。かなりミッドにロームしてるイメージがあるので、Jensenが本調子に戻れば更なる活躍が望めるかもしれません。

 

 

総評

このマッチアップは、グループステージ絶好調のSSGと、本調子ではないC9という対極的なマッチアップと言えるでしょう。しかし、好不調の波というのは私たちが予想するよりも大きく揺れるものですから、いつの間にか立場が逆転していた、なんてこともあるかもしれません。

実力差というのはこの2チームの間にはあまりないように思えるため、どちらが勝利しても驚きはないですが、私個人の意見を言えば、やはりNAのチームになるべく最後まで残ってほしいものです。#C9WIN !

 

 

参考サイト

トラックバック URL

http://lolyarou.net/archives/1494/trackback

PAGE TOP